◆アキュラホーム 耐火性能不足が383棟 (2012.06.06)
国土交通省は5日、住宅メーカー大手のアキュラホーム(東京)が、準耐火建築物として施工した383棟について、適切な施工がされておらず、耐火性能を満たしていない恐れがあると発表した。
同省では建築基準法違反の疑いがあるとみて調査している。
383件の内訳は、東京都226棟、神奈川県42棟、大阪府42棟、埼玉県23棟、兵庫県23棟、愛知県10棟、広島県3棟、千葉県2棟、調査中12棟となっている。
国交省によると、耐火性能不足の疑いがあるのは上記の通り8都道府県で同社が手掛けた住宅。
耐火ボードを設置する際に、隙間なく施工する必要があるにも関わらず隙間がある状態で施工がされていたという。建築基準法に基づいて認定された施工方法で施工していない可能性もある。
383棟の住宅で問題が発生している点に業界関係者はこう話す。
「こんなに多くの違反が、単なるミスとは考えにくく、設計段階で問題のある施工方法を指示していた可能性が高い。悪く言えば手抜き、コスト削減のための住宅仕様にしていたと疑われても仕方がない。これらの問題が発生した原因を早期に明らかにすべきだ。」
相次ぐ大手ハウスメーカーの偽装や法令違反に大手神話はもろくも崩れさり、大手ハウスメーカーからのユーザー離れが一層深刻なものとなりそうだ。